• 教材ダウンロード
  • 各種応募申込み
  • お問合せ資料請求
  • 教材ダウンロード
  • 教材ダウンロード
  • 各種応募申込み
  • お問合せ資料請求

服育コラム

第3回 PIが求められる時代です

PI(パーソナルアイデンティティ)は個人のイメージ戦略

服装は個人のパーソナルアイデンティティ(以下PI)にとって非常に重要な意味を持ちます。アイデンティティは「自己同一性」と訳され、自分を他者と明確に区別する行為を意味します。PIとは、企業がおこなうイメージ戦略(=CI:コーポレートアイデンティティ)の発想や手法を「個人」レベルの領域で展開しようとするものであり、<個人のイメージ戦略>と定義づけられます。個人のイメージは、その人の外見的要素と内面的要素とがあいまって形作られますが、ことイメージ戦略においては<外見的要素>の演出に重点が置かれます。ここで言う<外見的要素>とは、スーツやネクタイそのものではなくそれらをどのように着こなしどのように振る舞うかという、ビジュアル・プレゼンテーション全般を意味します。

PIの本質は言語と非言語のコニュニケーション能力

スタンダード・オイル社の創設者ジョン・D・ロックフェラーがかつてこんなことを語っています。「説得力に富んだ人間がどんなに価値のある存在であることか。私は人間の能力の中で、この説得の才に一番高い値段をつけたい」

実はこの短い言葉の中に、PIの本質が端的に語られているのです。人を説得する力はどこから生まれるのでしょうか?その人が備える知性や信頼性を包含する<人間的魅力>がその源となります。では、<人間的魅力>はどうすれば相手に伝わるのでしょうか?能力に裏付けられた会話術と、効果的に演出される服装や振る舞い、つまり言語・非言語双方のコミュニケーション能力が大きな役割を果たすのです。

PIが求められる時代です

PIとは、「他者とは違う自分」という存在に説得力を持たせ、自身のパーソナリティ(=自分らしさ)を効果的に演出するためのスキルです。PIの発祥地は「アイデンティティ先進国」アメリカであり、アメリカの特にビジネス社会においては、PIは必須のスキルであるという認識が広く浸透しています。翻ってわが国のPIに対する認識ははるかに立ち遅れていて、PIという言葉さえ一般的に知られていないのが現実です。

わが国には、依然として「服装術=ファッション=軽薄」という誤った理解が根強くあり、このことがPIへの無関心につながっているようです。しかし、これまで述べてきたように、服装術が<説得力>という能力であることを考えれば、PIに無関心のままで果たしてよいものでしょうか。PIの重要性が多くの人々に正しく理解されることを願ってやみません。