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服育コラム

第13回 コーディネート基本のき

ドレスシンクトーク3では、学校の内外で日常的に生じるシチュエーションを取り上げ、それぞれのTPOにふさわしい着こなしについて〝コミュニケーションツールとしての服装〟という観点からご紹介していきたいと思います。今号はまず、コーディネートの基本であるカラーバランスとプレーン/ファンシーについて。

カラーバランス<コントラスト><グラデーション><トーナル>

カラーバランスの基本は<コントラスト><グラデーション>、そして<トーナル>の3パターンです。コントラストは、例えば紺と赤、赤と白のような対照的な色どうしの組み合わせで、インパクトの強さが特徴です。グラデーションは、例えば紺と水色、水色と青のような同系色の濃淡の組み合わせで、ナチュラルでエレガント。そしてトーナルは同じ(ような)色どうしの組み合わせをいいます。

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プレーン(無地)/ファンシー(柄)

次にプレーン/ファンシーですが、プレーンは無地のアイテムを、ファンシーはストライプやチェックなど柄物のアイテムを意味します。スーツ、シャツ、ネクタイのコーディネートは、プレーン/ファンシーの組み合わせによる<オール・イン・プレーン><2プレーン・1ファンシー><1プレーン・2ファンシー><オール・イン・ファンシー>の4パターンに分けて考えます。

オール・イン・プレーンはスーツ、シャツ、ネクタイすべてを無地で統一するコーディネートです。シンプルでフォーマルなイメージが特徴であり、柄物アイテムがひとつも無いぶん、カラーバランスがポイントになります。

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2プレーン・1ファンシーは「無地アイテム2つ+柄物アイテム1つ」を意味し、例えば無地のスーツと無地のシャツに柄物のネクタイを合わせるという最もベーシックなコーディネートです。

1プレーン・2ファンシーは「無地アイテム1つ+柄物アイテム2つ」のコーディネートで、2プレーン・1ファンシーよりもやや難易度が高くなります。ポイントは柄物どうしのバランスのとり方。例えばストライプ(縞柄)のシャツにドット(水玉柄)のネクタイを合わせるならば、間隔が狭めのストライプに粒が大きめのドットを合わせて柄どうしにメリハリをつけるとバランスよくまとまります。

オール・イン・ファンシーは、スーツ、シャツ、ネクタイすべてを柄物で統一するコーディネートです。最もファッショナブルですがそのぶん難易度も高く、ポイントはやはり柄物どうしのバランスのとり方です。スーツの柄とシャツの柄、シャツの柄とネクタイの柄、それぞれの組み合わせにメリハリを効かせるのがポイントです。

12パターンからTPOにマッチするコーディネートを選択する

カラーバランスが3パターン、プレーン/ファンシーが4パターンということは、カラーバランスとプレーン/ファンシーの組み合わせは3×4で12パターン。服装をコミュニケーションツールとして機能させるためには、例えば、交渉や説得を目的とするTPOであれば<コントラスト>の<2プレーン・1ファンシー>でコーディネートするといったように、12パターンの中からそれぞれのシチュエーションの特性にマッチするコーディネートを選択すればよいのです。