服育で高校生の企業研修サポート/広島県立廿日市高等学校
- 対象:
- 広島県立廿日市高等学校(広島県)2年生
- 日時:
- 2007年10月10日(水)9:30~12:00
- 目的・経緯:
- 広島県立廿日市高等学校では、二年生の二学期に東京への研修旅行を実施しています。 4日間の研修旅行で東京や横浜の名所巡りはもちろんですが、一日は企業や大学へ赴いての研修を毎年計画されており、私たちの東京支店にも9人の廿日市高等学校のみんながやってきてくれました。
ファッション業界について
まずは私たちの会社や業界の仕組みについて知ってもらおうということで、ファッション業界についての説明から始めました。
ファッション業界の<メーカー → 商社 → アパレル → 小売>といった流れやその仕組みについて、分かりやすいよう実際の会社名をあげながら説明していきました。
さらに会社の中ではどのようにものづくりが進められているのかについて、<情報収集・分析 → 企画 → 生産 → 販売>という業務分担の中でそれぞれがどういうことを考えているのか紹介しました。
まだまだ社会とのつながりのなり生徒たちにとっては、こちらが思った以上に初めて聞く内容だったようで、興味を持って熱心に聞いてくれていました。
講義の最後は、私たち独自の取組みとしての「服育」の紹介です。
社会性としてのTPOの説明はもちろん、環境への取組みとしてのリサイクルシステムや年代別の素材の生産量と消費量を人口推移とともに紹介し、それが現在そして未来の地球に与える環境負荷とどう係わっているのか考えてもらいました。
すでに一年前に服育について学んでいる生徒たちでしたので、それを思い出しながら聞いてもらえたようです。
制服サンプルを使ってコーディネート実習
講義の後はいよいよ本日一番のお楽しみ、様々な制服サンプルを使っての“コーディネート実習”です。
3つのグループに分かれ、コーディネートテーマを決めてから実際に制服のコーディネートをしていきます。ワークシートにテーマやアイテム、コーディネートのポイントなどについてまとめてから最後はそれぞれのコーディネートについて発表しました。
グループごとに行った自分たちのコーディネートについてのプレゼンテーションは、生徒たちにとっても初めての体験でしたがどのグループもなかなか上手にできていましたよ。
企業研修の目的は
今回の企業研修にあたっては、2つの目標がたてられていました。
(1)キャリア学習の一環として企業・大学での体験的な研修を通じ、職業・学問についての知識や職業観・勤労観を身につけ、将来の進路選択に役立てる。
(2)事前及び事後活動では主体的に課題を見つけ、考え、学ぶといった探求活動に取り組むことで、社会および自己を理解する力を育てる。
今回の研修が彼らの社会観を少しでも広げるお手伝いになっていれば嬉しいですね。
生徒さんのご感想
- 私は服飾に興味があり、今回いろんなはなしを聞かせていただきとても為になりました。コーディネート実習でもコーディネートのことを専門的にいろいろ聞けて、とても為になりました。服飾についての今後の進路や仕事をするにあたってとても為になりました。(2年生女子)
- チクマはあまり表に出ない会社だけど私たちの制服が作られるまでに大切な部分なんだと思いました。制服をコーディネートするのは初めてで、たくさん悩んだりして、新しい体験をすることができたし楽しかったです。(2年生女子)
- コーディネートの実習はうまくできなかったが、いい体験になった。服は簡単に作れないことを知って、大切に着ようと思った。(2年生男子)
- 前も学校で服育の話を聞いたけど、今日さらにわかってよかったと思いました。繊維業界のこととかアパレル業界のことを初めて知っていろいろ驚きました。コーディネート実習では、たくさんある制服の中から自分たちで話し合いながら選ぶという貴重な経験ができて楽しかったです。(2年生女子)