こころを育む衣服 服育

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服育活動レポート

みんなで服育 ~服を装う楽しさをすべての人へ~

みんなで服育 ~服を装う楽しさをすべての人へ~

みんなで服育 ~服を装う楽しさをすべての人へ~

対象:
障害者支援施設高井田苑入所者、通所者
日時:
一回目 2017年2月25日(土)13:30-14:30
日時:
二回目 2017年3月8日(水)13:30-14:30
経緯:
高井田苑では知的障がいのある人が地域に開かれた施設で支援を受けながら一人の人間として尊重され、活き活きと暮らしていける生活の場の実現を目指しています。その一環として、社会生活を送る上で欠かせない衣服の大切さや、衣服を着こなすことの楽しさを知って欲しいと、「一般社団法人大阪知的障害児者生活サポート協会」からの助成を受けて服育の講座が企画されました。

服のひみつを知ろう!(一回目)

初めての服育講座「服のひみつを知ろう!」のために、高井田苑で暮らす方と地域で生活しながら苑へ通所する方約20名が集まってくださいました。

まずは挨拶がてら「私のことをどんな人だと思いましたか?」と印象を聞いていきました。「楽しそうな人」「素敵な人」といった嬉しい感想をいただいた後、なぜ皆さんがそう思ったのか、第一印象を左右する4つの要素(顔、しぐさ、話し方、服)から服が印象に及ぼす力についてお話していきました。

服のコミュニケーション力について考える上で避けて通れないTPOについては、<白衣のお医者さんとジャージ姿のお医者さん><清潔感あるビジネスマンと不潔な感じのビジネスマン><寝る時の服がパジャマとウエディングドレス>といった分かりやすいイラストを提示しながら、「そんなお医者さんにはみてもらいたくない~」「ドレスじゃ寝られないよ」などと楽しくTPOのポイントをおさえました。

その上で「苑外(施設の外)の人と会う時の服装」について、アイテムや色の選び方、そして何よりも清潔感が重要であることをお話しました。

一人ひとり好きな色について発表してもらうと、好きな色を今日の服や小物に取り入れている方もいて「似合いますね」「上手にコーディネートしてますね」というコメントに皆とても嬉しそうで、好きな色を上手く取り入れる楽しさを感じていただけたようでした。

障がいの程度も様々で、楽しく1時間過ごせた方、少し難しく感じた方いろいろのようでしたが、服について考えるひとつのきっかけにはなったのではないかと感じました。takaidaen_2

服で話してみよう!(二回目)

一回目の講座「服のひみつを知ろう!」を踏まえて、二回目「服で話してみよう!」を開講しました。

前回の最後に、「自分で服を選んで着て来てください」という宿題を出していたので、それぞれに工夫して着こなしてきた服装について発表してもらいました。

「名前」「今日の服の説明(工夫したところ、色や形など)」、そして「どんなふうにみられたいか(かわいい、かっこいいなど)」について希望者から順に発表していただきました。

初めに手をあげてくれたのはピンクを取り入れた着こなしの女性の方。おだやかな優しい感じにしたかった」のでピンクを選んだとのことでしたが、みんなからもそう見えると言ってもらいとても嬉しそうでした。

一人発表すると、緊張気味だった方も徐々に手をあげて発表してくれるようになりました。「爽やかな感じに見せたかった」「かわいく見せたかった」と選んだ服装について説明してくれたり、先週末に買い物した新しい服を紹介してくれたりと、想像していたよりも多い13人もの方に発表していただきとても盛り上がりました。

伝えたいと思っていたイメージが伝わったと知った時の参加者の方の笑顔はほんとに最高でした。

また、わざわざ買い物してきてくれた方も、これまでとは違う気持ちで楽しく服を選ばれていたようで、職員の方もその変化に驚かれていました。

ぜひこの講座をきっかけに服を装う楽しさ、服で伝える面白さをこれからの生活の中でもいかしていっていただきたいですね。takaidaen_3takaidaen_4

参加者のご感想

・色の知識を知ることができて、服の選び方について勉強になりました。色の意味合いや、メッセージがある事がわかってたのしかったしうれしかったです。また、こういう機会があれば参加したいです。
・むっちゃたのしかった。

スタッフのご感想

利用者さんにも分かりやすいセミナーだったので、利用者さんも服に少しは興味が持てたと思います。自分自身も服について興味を持つことができました。明るい服や明るい物も身に付けると印象が変わることが分かりました。