こころを育む衣服 服育

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服育活動レポート

服で変わる伝える力 社会での活躍を目指して/大阪府立だいせん聴覚高等支援学校

服で変わる伝える力 社会での活躍を目指して/大阪府立だいせん聴覚高等支援学校

服で変わる伝える力 社会での活躍を目指して/大阪府立だいせん聴覚高等支援学校

対象:
大阪府立だいせん聴覚高等支援学校(大阪府) 高等部本科3年生、高等部専攻科2年生
日時:
2014年2月20日(木)13:30~15:00
目的・経緯:
だいせん聴覚高等支援学校は、「聴覚に障がいのある生徒の後期中等教育の充実を実践し、一人ひとりの自己実現に向けて教育を行う」ことを教育目標に掲げる学校です。将来は社会に出て自立することを目指す生徒達に、社会人としての服装マナーの基本を伝えたいという先生方の思いから、主にスーツスタイルの着こなしを中心にお話しする今回のセミナーが企画されました。

社会で求められる能力第一位「コミュニケーション能力」

社会で求められる能力として第一番にあげられる「コミュニケーション能力」とは何なのでしょうか?

コミュニケーションには大きく「バーバルコミュニケーション(言語コミュニケーション)」と「ノンバーバルコミュニケーション(非言語コミュニケーション)」の二つがあります。

書いたり手話を使って自分の考えていることを伝えるのはもちろんですが、その時常に目に入ってくるノンバーバル(見た目、服装など)についてもしっかり考えることが、伝えたいことを伝えるためには重要になってきます。

なぜなら「内容」と「見た目」の不一致は不信感を抱かせる一因になってしまうからなのです。

その「見た目」の中でも、見せたい自分に誰でも近づくことのできるツールが「服装」なのです。

まずは「step.1きちんと着る」「step.2きれいに着る」

オンタイムである仕事の場にはどのような服装が相応しいのでしょうか?

オンタイムとオフタイムの服装の特徴をそれぞれ<オンタイム/ぴったり、かっちり、しっかり><オフタイム/ゆったり、やんわり、ふんわり>と表現し、服の種類に違いがあることをまずは押さえました。

その上でオンタイムの代表的衣服であるスーツをどのように着こなすのか、生徒さんにモデルになっていただきながら具体的に考えていきました。

オンタイムの着こなし三大原則<留める・締める・結ぶ>をふまえた上で、スーツスタイルをきれいに着こなすコツを詳しく説明していったのですが、春から社会に出る生徒さんも何人かいたからか、メモをとりながら参加する姿もあり一生懸命な様子が伝わってきました。

セミナー風景

基本の着こなしができたら「step.3メッセージを込める」

職場での服装の基本は「落着き」を表現することですから、カラーコーディネートは紺系、グレー系、ベージュ系に白、黒のコーディネートが基本になります。

その上で職場に慣れてきたら取り入れて欲しい応用編として、いろいろな色を使ったカラーメッセージについてお話ししました。

「行動力あるパワフルな印象」の赤や「明るく打ち解けやすい印象」の黄など、男性であればネクタイやシャツに、女性であればシャツやカットソー、アクセサリー等の色や柄などで取り入れることができます。

就職先の決まっている生徒さんからは具体的な衣服の悩みも出てきて、今回のセミナーが彼らの不安をちょっとでも取り除き成功に導くものになっていればと思います。

ハンディキャップを持ちながらも前へ進もうとする彼らに、服育が少しでも力になることができればと願っています。

スライド

先生のご感想

ノンバーバルコミュニケーションについて、90%という具体的な数字を入れていただくなど分かりやすくお話いただき、生徒たちはあらためて身だしなみの大切さを再認識できたようです。またお手入れとしてブラシのかけ方や靴を磨くことについてもお話しいただきました。実際にブラシのかけ方などもご指導いただければありがたいとな感じました。ご指導いただきありがとうございました。
モデルとして前に立った生徒が、アドバイスを受けながら服装を整えていくと、すっきりかっこよくなっていきました。それを見ていた生徒も、講義を受けながらネクタイを締めなおしたりボタンを留め直したりしていました。教えていただいた事を即実践している様子がほほえましかったです。お忙しい中、講義に来てくださって本当にありがとうございました。

生徒さんのご感想

私は、4月から社会人になるのでスーツを購入する予定です。服装についてある程度の知識は持っていましたが、セーターをスーツから出してはいけない事をはじめて知りました。他にも色々と勉強になった事が多く、よかったです。スーツを購入する時は、色も慎重に考えて選びたいと思います。今日は誠にありがとうございました。
スーツは毎日同じものを着るのはよくないことをはじめて知りました。1日着たら、次の日には休ませてあげたほうがきれいに着れるので、整理する事の大切さがよくわかりました。カラーの意味も色々あって、自分に合った色を着たほうが、自分らしさが出てくるのかなと思いました。とても良い勉強になりました。
5回目の服育講習でした。もうすぐ社会人になる身なので、見方、考え方が変わったのもあり、勉強になりました。講習に出ていたTPOの話やカラーの話などを思い出して、場に合わせたコーディネートをしたいと思います。今回一番印象に残ったのは、アイロンがけでした。社会人になった姉が毎晩Yシャツにアイロンがけをしているのを見て、何でめんどくさい事をするんだろうと思っていましたが、講習を聞き、納得しました。今回の講習を受けてよかったと思います。ありがとうございました。