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服育活動レポート

大人の服育 ~「着る」から「装う」へ~

大人の服育 ~「着る」から「装う」へ

大人の服育 ~「着る」から「装う」へ

No.:
第19回 服育ラボ定期セミナー
日時:
2016年8月4日(木)
セミナー:
大人の服育 ~「着る」から「装う」へ~
セミナー講師:
ファッションプロデューサー しぎはらひろ子
PDF:
セミナー詳細フライヤー

大人の服育 ~「着る」から「装う」へ~講師:ファッションプロデューサー しぎはらひろ子

1.「着る」と「装う」の違い

私達は相手の姿を見てその人の印象を判断していますが、自分も人から「見られている」存在であるとは思っていないものです。
誰もが着用している衣服は印象を左右する大きな情報源であり、つまり私達は衣服の持つ印象を身にまとっていると言えるのです。
服を暑さ寒さから身を守るために「着る」だけでなく、服が持つそれぞれのことばを知り「装う」ことが社会人として求められているのです。
公的な場での服は全てオフィシャルウェアであり、その人の役職や社会的な立場などを表しています。教師にとっては学校での服装がオフィシャルウェアであり、個人の自由時間であるプライベートウェアとは違う服の選び方が必要なのです。

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2.衣服は所作を支配する

和服を身に付けると、物を取る時自然と袂に手を添えます。着るものによって自然と立居振舞が変わるように、装いが内面に及ぼす力の大きさは、心理学でも実証されています。
古来より日本人は「衣に魂を込める」という概念のもと、「装う事によりさらに精神力を高める」という衣装文化を大切にしてきました。
しかし近代化の中で洋装文化を取り入れる際、洋装文化の持っていた精神的な部分「装いは教養である」について理解せず表層だけを取り入れてしまったことで、衣服については「ファッション=おしゃれ」という認識が一般的になってしまったのです。

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3.内面に相応しい外見で「最高の好印象」を

単なるおしゃれではなく、最大限に力を発揮するようオフィシャルウェアを着こなすためには、内面に相応しい外見で存在感(個性)をマネジメントすることが大切です。
例えば自分の教師としてのコンセプトを決め「〇〇な私に見えるか?」を毎朝鏡でチェックするようにするとよいでしょう。
アイテムを選ぶ際にはネクタイの柄の意味(レジメンタルタイは所属する連帯や大学などを表している)や色によるイメージや顔映りの違い等を知っていれば、よりその場に相応しく魅力を伝える服装を選ぶことができるでしょう。
また清潔感も大切な要素です。しみやしわのない清潔な服装であることはもちろん、口臭や爪がきれいであるか確認するなど細かな部分への配慮が、あなたの好印象へとつながるのです。

講師のご紹介

しぎはら ひろ子
しぎはら ひろ子
ファッションプロデューサー、ファッションエデュケーション協会代表理事

東京都生まれ。デザイン教育の名門、神奈川県立神奈川工業高校産業デザイン科卒業後、松下通信工業の研究開発職に就く。22 歳でファッション業界に転職し、ファッションデザイナー、アパレル企業コンサルティングファームを経て、1983 年ミストグレイ・ファッションプランニングを設立。シューズブランド「JERRY BEANS」の立ち上げ、「SHIBUYA109」・「JR 東日本(アトレなど)」・「ベルメゾン」など、ブランド戦略・プロデュース、商品企画、マーチャンダイザーなどの育成を行う。これまで8 万5000 人以上のアパレル販売員・スタイリストの服飾指導をしている、【服飾戦略】の第一人者でもある。近年は、経営者・政治家・弁護士・医師・作家など、セルフブランディングで差別化を必要とする個人への服飾戦略スタイリングを行っている。ファッションをロジカルに説明できる服飾専門化として定評があり、TV・雑誌など各メディアで幅広く活躍中。

トークセッション講師:しぎはらひろ子×有吉直美(服育net研究所)

トークセッションでは事前に先生方からいただいていた質問を中心に、学校での服装について具体的にアドバイスいただきました。
教師としてどのような服装が相応しいのかという質問には、オフィシャルな場に相応しいジャケットの選び方やお手入れの方法まで教えていただきました。
具体的な質問へのアドバイスは、参加者の皆さんにとって学校での服装について改めて考えるよい機会になったようでした。

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参加者のご感想

非常に面白いお話を有難うございました。生徒指導という立場なので、日々こどもの服装、大人の服装への指導の理由に悩んでいました。今回の話で、様々なことがすっきりしたので、とてもありがたかったです。(中学校教諭)
大人の装いから生徒指導、保護者対応時のマナーなど幅広い内容でお話してくださりとても役に立ちました。個人的に紺色が好きな色なので、色の組合せのお話は納得できるものでした。(中学高等学校教諭)