衣服とコミュニケーション/大阪青凌中学校・大阪青凌高等学校
- 対象:
- 大阪青凌中学校・大阪青凌高等学校(大阪府)中学1~3年生、高校1年生
- 日時:
- 2008年4月19日(土)高校生10:55~11:45 中学生11:55~12:45
- 目的・経緯:
- 大阪青凌中学校・高等学校では新年度の新しい指導の試みとして、服育的な考えを取り入れた指導の取組みを始められました。 制服指導について、生徒に制服の意味や役割を理解してもらった上で、自分のためにも気持ちよく着こなせるようになって、上手くコミュニケーションを取れるようになってもらいたいという思いからの取組みです。 その始まりとして、中学生全員と高校一年生を対象にした制服の着こなしに関する服育セミナーを開催させていただきました。
TPOから実践まで~高校一年生へのセミナー
まずは、真新しい制服に袖を通したばかりの高校一年生に対してのセミナーです。
入学して間もないまだとってもきれいな制服を着用している生徒さんたちに、まずはTPOという時間の定義から「なぜ学校には制服があるのか」「なぜ制服はきちんと着なければならないのか」と順に紐解いてお話していきました。
そしてその確認の後には、きれいな制服の着こなしのコツとしていくつかポイントをお話させていただいたのですが、やはり生徒の皆さんも実践的な内容には興味津々のようでした。
特に男子は「ネクタイをかっこよく結ぶコツ」、女子は「視覚効果を使ったスカート丈の工夫」などの部分にはとても興味があったようで、生徒さん達の素直な反応がこちらにもよく伝わってきました。
これから三年間着ることになる制服ですから、少しでも気持ちよく、そして少しでもかっこよく着こなしもらいたいですね。
衣服についての新しい発見~中学生へのセミナー
続いては中学生へのセミナーです。
衣服の着こなしの基本は中学生も高校生も同じですので、高校生と同じく第一印象からTPO、そして着こなしのポイントへと話を進めていきました。
中には中学生の生徒さんにとっては難しいことばもあったかとは思うのですが、話の内容自体が新鮮だったようで、みんなとても集中して話を聞いてくれていました。
話の中でのこちらからの質問に手を挙げて元気に答えてくれる生徒さんなどもいて、とても中学生らしい素直な雰囲気を感じることができました。
中学生のうちから衣服の力/コミュニケーション力を意識して着こなすことは、何よりも生徒さんたち自身の将来のためになることです。ぜひ、そんな衣服の力について心のどこかに留めておいて欲しいですね。
先生のご感想
- まず、第一印象が6秒で決まることに驚きました。『高校3年生などに面接では、第一印象が大切なので・・・。』というような指導を行ってきましたが、今後の参考になりました。
TPOを意識させるような指導は今まで、様々な角度から行ってきましたが、今回の講習会を通して、カラーの面も含めて着こなしについて再確認させることができ、とてもありがたく思っています。
スカート丈のお話は映像で見せてもらうことができ、子供たちもわかりやすかったと言っていました。
高校2,3年生は今回お話をお聞きすることができなかったので、機会をみて伝えていきたいと思っています。 貴重な講習会をありがとうございました。今後の生徒指導に役立てていきたいと思います。
佐藤 将一 先生(数学)
生徒さんのご感想
- オンタイムの服の着こなし方やカラーなど学校以外でも役にたつようなことがあってよかったです。第一印象が6秒で決まってしまうのに驚きました。これから注意しておかないといけないと思います。講習の先生の教え方も分かりやすかったのでよかったです。ありがとうございました。(高校1年生女子)
- とてもよい話ばかりでした。制服の大切さやみんなのことを思って作っているというところ。服の着方も服によって異なることや学校のルール通りに着た方がきれいということも分かった。しかも映像を見ながらだったのでとても分かりやすくとても勉強になりました。(高校1年生男子)
- スカートの丈はひざ頭が一番良い、ということにはじめて実感を覚えました。中学の時は短くしたり、ネクタイゆるめたり、服装にみだれが見られた私ですが、ぜったいに今度からは高校生らしくきちんとした服装でがんばろうと思います。カラーの意味も聞きましたが、これからオフタイムに気配りしようかなと思いました。姿勢にも気をつけます(ぜったい)(高校1年生女子)