施設内(学校内)の安全について
- No.:
- 第1回 京都服育定期セミナー
- 日時:
- 2007年11月10日(土)
- メイン:
- 施設内(学校内)の安全について
- メイン講師:
- 綜合警備保障 柳原秀昭
- サブ:
- 「服育について」 ~服育の始まりとその広がり~
- サブ講師:
- 服育研究会 有吉直美
- 会場:
- 京都産業会館
- 主催:
- 京都服育研究会
施設内(学校内)の安全について講師:綜合警備保障 柳原秀昭
犯罪状況分析と学校のリスク
子どもたちが被害者となる事件は件数こそ大きな変化はありませんが、その内容を見ると暴力的なものが上位を占めているのが目立ちます。 各地域でまとめた不審者情報などから分析すると、教育現場における二大リスクは「連れ去り」と「(学校への)不審者侵入」である事が見えてきます。
チャンス(機会)をなくす
犯罪が増加している原因のひとつに日本の欧米化があると言われています。 お互いの顔が見えにくくなっている現代、昔の日本人が持っていた「集団の中にいるからこそ、義務感を感じ、ルールを守っていた」という感覚が薄れ、欧米各国の犯罪率が下がってきているのに日本の犯罪だけが増加し続けています。 この増加し続ける犯罪を防ぐためのキーワードは「チャンス(機会)を作らない」ことなのです。
日頃から気をつけることと緊急時のアドバイス
学校において日頃から領域性(犯罪者が入りにくい環境)、監視性(周りから見えやすい環境)、抵抗性(子ども達の危機回避能力など)が大切です。 特に教職員は、校門、受付、教室、校庭などで早い段階でチェック(声掛け)することが重要となります。 それでも事件が起こってしまったらどうするのか?基本の緊急時対応順序は非常通報→非常放送→避難誘導→不審者対応です。 なによりも「暴漢と子どもを近づけないこと、いかに早く警察に委ねるか」が大切なのです。
服装と安全
「身なりを整える」ことは実は自分を守るためにも大切なことです。 悪の道へと誘いこもうとする大人が声をかけやすいのは、やはり制服などを着崩しているルーズな雰囲気の子どもたちです。 きちんとした着こなしには自分を守るという意味もあるのです。
講師のご紹介
- 柳原 秀昭
- 綜合警備保障株式会社
人々の安全を守るプロとして、各地で開催される安全講習会などに参加。昨年度は約30回の講習会に参加し、安全教育の普及に力を注いでいる。 主な講習会先/八王子市教職員パワーアップ研修、香川県学校安全指導員要請講習会、千葉県スクールガード講習会など この他にも学校、PTA、教育委員会等の主催する防犯講習会にて実施。
綜合警備保障ホームページ http://www.alsok.co.jp/
「服育について」 ~服育の始まりとその広がり~講師:服育研究会 有吉直美
服育とはいったい何なのか?服育の学びの可能性を、服育が始まったきっかけやその広がりとともにご紹介しました。 特に衣服を通して考える「環境」ではもったいないと衣服の関係について、「健康・安全」については子どもたちを守るためにできることについて、そして「社会性」については衣服のTPOとコミュニケーション力についてなど、様々な学びの可能性についてお話しました。 さらにその服育がどのように京都で広まっているのか、学校や地域の具体的な取組み事例についてご紹介しました。