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服育活動レポート

カラーコミュニケーション ~カラーのメッセージ力を学校でいかす~

カラーコミュニケーション ~カラーのメッセージ力を学校でいかす~

カラーコミュニケーション ~カラーのメッセージ力を学校でいかす~

No.:
第5回 服育ラボ定期セミナー
日時:
2008年7月12日(土)
メイン:
カラーコミュニケーション ~カラーのメッセージ力を学校でいかす~
メイン講師:
ロータスカラーコーディネーション カラーリスト 野中郁子

カラーコミュニケーション ~カラーのメッセージ力を学校でいかす~講師:ロータスカラーコーディネーション カラーリスト 野中郁子

カラーがコミュニケーションに与える影響

今回のセミナーは東京からカラーリストの野中さんにお越しいただいて、色についてのセミナーを開催いたしました。

私たちは毎日たくさんの色に囲まれて生活していますが、果たしてこの色とはいったいどんな力をもったものなのでしょうか?

有名なメラビアンの法則でも立証されていますが、私たちは初めて出会った人のことを主に視覚情報によって判断してます。その中でも「形」は認識するのに知性を必要とするのに対して、単純な情報である「色」は考える前に認識してしまう本能直結情報なのだそうです。

私たちの本能の部分とも深く関わっている色には、実は心理効果はもちろん生理的な効果も持っているのだそうです。

というところまで聞いたとこで、お隣の人と自己紹介をしてその人の第一印象の色を伝えあってもらうというワークをしていただきました。いろんな色の印象があったようで納得される先生、驚かれる先生とその反応も様々でした。

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なりたい自分を表現する-色の心理効果

自分では気づかない自分の色を知った後は、いよいよ今回のセミナーの核心である色の心理効果についての説明です。

今回は代表的な12色を取上げて説明していただきました。

【赤】行動力を表したい時。人前で話す時など注目させたい時。
【オレンジ】/人と人との交流を作る。陽気で楽しい気分を演出したい時。
【黄】コミュニケーションカラー。初対面の際にも相手の心を開きやすい。
【緑】リラックスカラー。穏やかさ、協調性を表したい時に。
【ターコイズ】遊び心や創造性を演出したい時に
【ブルー】冷静でクール。理性的、知的に見せたい時に。
【紫】完成や芸術性を表したい時。品があり優雅な雰囲気にしたい時。
【ピンク】思いやりカラー。優しさを表現したい時に。
【茶】堅実さや安定感を表現したい時。落ち着きや保守性を表す。
【グレー】目立ちたくない時。謝罪の気持ちを表す時など。
【黒】断固とした強い意志を表す時。威厳を出したい時。
【白】明るく健康的なイメージ。正直で誠実な印象にしたい時

こういった色の心理効果は、自分の服に取り入れれば見せたい自分を表現するのに役立ちますし、教室などのインテリアに取り入れればその場の雰囲気作りにいかすことができますよね。

具体的な学校での活用法についていくつか教えていただいたのですが、集中力アップやリラックスした雰囲気を作るといった生徒とのコミュニケーションや授業作り等にも役立ちそうな色の説明には、特に先生方も集中して聞いておられるようでした。

その後のカラーカードとチャートを使った自分を知るためのワークでは、自分でも気づかなかった自分の状態を知ることができたようで、その意味や読み解き方について皆さん熱心にメモしておられました。

自分を知る-パーソナルカラー診断

セミナーの後半は、より上手く色を活用するための自分に「似合う色」について教えていただきました。

ここで説明していただいたのが、大きく色を二つのグループに分けるウォームな印象の「イエローベース」とクールな印象の「ブルーベース」です。

さらにそれをソフトな印象とハードな印象に分類した、「スプリング」「サマー」「オータム」「ウィンター」の4つのパターンを使ったのがパーソナルカラーといわれるものです。

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今回は実際にどのパーソナルカラーが似合うのか、「スプリング」「サマー」「オータム」「ウィンター」それぞれのトーンの布を各色持ってきていただき、先生方のパーソナルカラー診断をしていただきました。

同じ赤や青でも「スプリング」(イエローベース)の透明感ある明るい色が似合う人もいれば、「オータム」(イエローベース)の大人っぽい色が似合う人、「サマー」(ブルーベース)の夏の光を感じさせる白っぽいパステル調が似合う人、そして「ウィンター」(ブルーベース)の個性的なはっきりした色が似合う人と、びっくりするくらい人によって顔の見え方が変わってくるのです。

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面白かったのは、ほとんどの先生が自分が似合う色とは違った色の方が、実は自分に似合っていたということ。

新たな発見で、これからの服選びに活用できそうです!

色を知るということは、自分のイメージや場の雰囲気を変えることができる力にもつながります。カラーコミュニケーションということば通り、カラーは大きなコミュニケーション力を持ったものなのですね。

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参加者のご感想

意外な色が似合ったので驚きました。生徒にも自分の似合う色を活用してほしいと思います。家庭科でもやってみたいです。また色を学校の中で有効に使ってみたいです。(カーテンや教師の服、掲示物等)(中高校 家庭科教諭)
「色でなりたい自分を表現する」の説明の中で、学校現場や教育で取り入れていく方法がちょこちょこっと出てきたのが嬉しかったです。実際に学級経営をしていく中で、ぜひ参考にしていきたいと思います。(中学庭科教諭)
広報誌など色選びも大切なのですね。オープンスクールや生徒募集の際も戦略的に色を選んでみようと思います。家庭科の中でパーソナルカラーとまでいきませんが扱う部分があります。その時の教材の扱い方、本人は鏡を見ながらなど授業の展開の仕方がイメージできました。(高校 家庭科教諭)

講師のご紹介

野中 郁子
野中 郁子
ロータスカラーコーディネーション カラーリスト

1級カラーコーディネーター【ファッション色彩】/ 日本メンタルヘルス協会 認定基礎心理カウンセラー / センセーションカラーセラピーティーチャー

文化女子大学服装デザインコース卒業。在学中名誉教授である北畠耀氏より色彩学を学び論文にも取り組む。住宅会社において顧客対象のパーソナルカラーアドバイスやインテリアコーディネートを手がけカラーコンサルタントの第一人者である高坂美紀氏に師事。株式会社マリークワントコスメティックスジャパンではPR担当として広告やパンフレットなどのSP物作成からPR業務にいたるまで携わる。また、ホテルやレストランのウエディングの現場も数多く経験し、ブライダル業界にも精通。 ロータスカラーコーディネーションではパーソナルカラーやカラーセラピー、インテリアやデザインにいたるまでのカラーアドバイスや商品カラープランニングを行っている。

ロータスカラーコーディネーション ホームページ http://www.colorcoordination.com/