こころを育む衣服 服育

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お知らせ

私たちを守るのは私たち自身

皆さんこんにちは。企画スタッフの有吉です。
先日発覚した中国産冷凍加工食品の中毒事件は、日を追うにつれ被害者が増え、被害の大きさが見えてきました。
見た目や匂いであきらかに「これは食べられなさそう」と分かるものだったらいいのですが、今回のような農薬混入などになると私たちには食べなければ分かりませんよね。
この問題以外にも、過剰なまでの農薬を散布した野菜や薬品を使って育てた食肉など、「安全」より「利益」や「効率」を優先する生産者の姿が私たちの「食」を脅かしています。
でも、この「危険な食」問題は、果たして生産者やそれを管理する国などだけの問題なのでしょうか?
彼らが農薬や薬品を使うのは、その方が低コストで見目のよいものができ、利益があがるからです。
そして、その低コストで見目のよい食品を欲しているのは私たち消費者なのです。
需要があるから供給される。考えてみれば当たり前のことですよね。
「危険な食」を生み出し、容認しているのは、他の誰でもない消費者である私たち自身ではないでしょうか?
昔、服育の展示会で“アリス・テッパーマーリン”というアメリカの社会企業家で、消費者の倫理的消費活動を世界に広めていこうとした女性のことを思い出しました。
「ただ安いから買うのですか?」と彼女は私たちに問うています。
価格だけでなく、その商品が環境に配慮して作られているか?不当な労働搾取によって作られていないか?情報公開はきちんとされているか?といったことを考えてものを買いなさい。
つまり「倫理的消費者/ethical consumer」にならなければならないといっています。
昨年読んだ環境活動家の枝廣淳子氏(アル・ゴア氏の不都合な真実の翻訳もされています)も「社会を変えるのは消費者である私たち自身です」ということを、著書の中でおっしゃっておられました。
私たちが買わなければ安くて危険なものは出回りません。
安全なものしか売れなくなれば、生産者も「売れるもの=安全なもの」だけを作るようになります。
最近の事件(中国はもちろん日本でも・・・)を見て、私たちを守るのは「私たち自身」なんだと改めて感じています。

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