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服育活動レポート

家庭の省エネ講座/消費生活アドバイザーコンサルタント協会

家庭の省エネ講座/消費生活アドバイザーコンサルタント協会

家庭の省エネ講座/消費生活アドバイザーコンサルタント協会

対象:
社団法人消費生活アドバイザー・コンサルタント協会 社内希望者
日時:
2009年2月23日(月)16:00~17:00
目的・経緯:
社団法人消費生活アドバイザー・コンサルタント協会(NACS)では、「企業・行政・消費者をつなぐ 健全で心豊な 消費生活の実現を目指して」日本各地で消費者相談はもちろん、相談員の養成や各種セミナーの開催等行っています。 今回はその中のひとつとして開催されている「家庭の省エネ講座」(経済産業省資源エネルギー庁の委託事業)を、服育を進める私たちへの社員研修として開催していただきました。

どうして省エネが必要なの?

「もし地球が100人の村だったら」。今回講師をお願いした三沢様がまず紹介されたのはこの話です。

「20人が8割のエネルギーを使用し、残りの2割を80人が使用」している地球上の現実を紹介されました。間違いなく私たち日本人は「8割のエネルギーを使う20人」の中に入っています。それがどのような現実をもたらしているのでしょうか?

最近一番問題となっているのは“温暖化”です。エネルギーの消費が増えれば増えるほどCO2などの温暖化効果ガスの排出量も増え、地球が暖かくなってきているといわれています。

実際温暖化によって様々な悪影響が出てきており、その拡大を食い止めるためにも省エネが必要となってきているのです。

特にこの15年で大きく増加したのが家庭部門のCO2排出量で、なんと36.7%も増えているのだそうです!

この家庭部門の排出量を削減するためには、私たち一人ひとりのエコ行動へのシフトが不可欠になってきます。

今回はその様々なポイントを具体的に教えていただきました。

セミナー風景

家庭でできる省エネの裏技

エネルギーを消費する家電製品の中でCO2を多く排出するものはなんでしょう? 1位はエアコン、2位には冷蔵庫と照明器具が同率でトップ3となっています。また一般的に熱を発するもの(電子レンジ、ドライヤー等)はエネルギーを多く消費し、回転するもの(扇風機等)は少ないのだそうです。

今回三沢様が教えてくださった「家電製品もっと省エネ!の裏技」には、いろいろと面白いものや意外だったものがたくさんありました。

スイッチをこまめに切るというのは当たり前ですが、レンジを上手く使った省エネ調理法や水洗いをうまく利用した洗濯の省エネなど知らなかったこともいろいろとありました。

特にどんな状況で使うとどれくらい電気代が削減できるのか書かれた表は具体的で分かりやすく、参加者はみんな真剣に読んでいたようでしたよ。

この他、食に関するお話もとても興味深かったです。例えば同じ野菜でも外国産のものと地域のものではかかっているエネルギーコストが大きく違うということや、なにげなく買っているペットボトルや発泡スチロールなどの容器入り食料がどれくらいお金を出してゴミを買っているのかなど、改めて自分の食生活を見直すきっかけになりました。

セミナー風景

衣服と省エネ

省エネというとメインはやはり電化製品ですが、服だってまったく関係ないわけではありません。 ここ数年広がってきているクールビズやウォームビズは服からできる省エネのひとつです。

開口部の広い服(ノーネクタイ、開襟シャツなど)は涼しくすごすことができますし、三首(首、手首、足首)を温めると暖かく感じるなど、衣服の工夫でエアコンなどの設定温度をエコ設定にすることができますよね。

また食と同じように国産のものと外国産のものでは、輸送にかかるエネルギーが大きく違うので、国産の素材や衣服を選ぶことも省エネにつながります。

もちろん3R(リデュース、リユース、リサイクル)もなかなか見え難いですが省エネ効果があります。

一つ一つは小さなことかもしれませんが、積み重なれば塵も積もればなんとやらで、きっと大きな成果が生まれてくるのではないでしょうか。

先生のご感想

環境教育、服育、食育すべての消費者教育に共通して大切なのは「想像力を養う」ことではないでしょうか。「家庭の省エネ講座」をしてきて感じたことです。電気をたくさん使いCO2を多量に出すことが地球の未来にどのような影響を与えるのかを思うこと、1枚の衣服からその布を紡ぎ織り形にした人を思い浮かべ、衣服の行く末を想像すること、バナナを食べるとき、それが遠い国でどのような人たちが栽培したのだろうか、と考えること、すべて想像力が必要です。自分の行動が地球の未来や遠くの人たちに及ぼす影響を思い描いて消費行動を行うことができる子ども達を育ててほしいですね。
三沢 邦子様(NACS西日本支部長、消費生活アドバイザー)

参加者のご感想

家庭での省エネはしてるつもりでしたが、まだまだできることもあると改めて知りました。初期投資がかかってしまうものあって二の足をふみがちですが、長い目で考えてほんとに省エネになるものを選びたいと思います。先生が紹介されていた年間の電気代が5000円の方ほどにはなれないかもしれませんが、少しずつ努力して近づきたいなと思いました。(30代女性)
地球温暖化により、世界中で今深刻な問題が起こっています。集中豪雨や旱魃の増加、また海面の上昇によって海に沈む地域や島々も出てきています。テレビや新聞でこうした話を目にするたびに「自分も何かしなくちゃ!」と思いますが、なかなか実行に移せずにいました。でも、この講演を聴講し、自分の生活を見つめ直すだけでも、CO2削減に貢献できるんだと改めて考えるきっかけになりました。例えば、テレビを一日一時間見る時間を減らすと、年間で12.4kgのCO2を削減することができ、且つ、年間で700円の節約ができるそうです。また、エアコンの冷房の設定温度を27度から28度に上げ、暖房の設定温度を21度から20度に下げると年間32.5kgのCO2削減、そして1850円もの節約になるそうです。暖房の効いた暖かい部屋でテレビをつけっぱなしにして、しょっちゅう居眠りしている自分を改めるだけでも(改めて当然なのでしょうが…)温暖化防止に繋がっているのだと思いました。一つ一つは小さなことでも、自分が意識して実行していくことで変えていくことができるのだと思います。地球に住む一人としてこの大きな問題にまずは自分でできることから取り組んでいきたいと思いました。(20代女性)
家庭の細かいことは、すべて妻に任せているので、知らないことが多かった。(電気代がいくらかかっているのかなど)ちょっとした注意で、省エネになるし、余計な光熱費も払わなくいいのなら一石二鳥かもしれない。さっそく家に帰って、できることから実践してこうと思う。(40代男性)
省エネはもちろん節水、ゴミ減量などできることはしていましたが、他にもいろいろできることがあると改めて知りました。初期投資がかかってしまうものあって二の足をふみがちですが、長い目で考えてほんとに省エネになるものを選びたいと思います。先生が紹介されていた年間の電気代が5000円の方ほどにはなれないかもしれませんが、少しずつ努力して近づきたいなと思いました。(30代女性)
省エネについていろいろなお話有難うございました。 今まで省エネといっても、ただ資源を無駄遣いしないという感覚のものでしたが、 省エネを何のために実行するか?という目的が具体的にはっきりすることで 今後話をしていかなければならない人(特に子供たち)に説明しやすくなって よかったと思います。 結局は、人間の生活のすべてに関わってくるもので、人が便利、快適を求めて生活すること、 利益追求による経済活動によってエネルギーを使い、CO2を排出してしまっているということを 感じました。 今後は、生活の中では皆が様々な便利、快適を我慢をすることも意識し行動しなければならないように思います。(40代男性)